昨日は東日本大震災の発生から5年目の日となりました。
あの年の今頃は・・・・。
被災地以外にいた自分にも、その被害の甚大さが少しづつわかりはじめ、
何ともいえない暗澹たる気持ちで過ごしていたのを覚えております。
そして、津波の影響で電源を消失した原発事故が刻々と進行して行った時でもあります。
・・・僕はあの日、長野の自宅に居りました。
朝、いつものように起床して階下に下りて家族と顔を合わせましたが、何故か気分が優れません。
その内に、激しい貧血のような症状を起して、座り込んでしまいました。
こんな事は滅多に無いので、「何だろう!?」と思いながら、妻に少し横になることを告げて、寝床に戻りました。
横になって落ち着いたかな、と思っている内に、再び激しい貧血感が襲ってきました。
身を横たえているのに、貧血のような症状を起したのは、生まれて初めてでした。
そして更に、もうひとつここではちょっと書けない体の異変があって、今までにない症状に心配になった僕は、体調の小康状態を待って妻に付き添われ、珍しく、その日は病院に行きました。
ひと通り、体を診てくれた先生は、
「・・・・何ともありませんよ~!」
との事。
朝、貧血を起したことを告げると、僕の目尻をめくって見ながら、
「・・・全然、貧血じゃないですよ~」
との事。
・・・まぁ、何となく安心して、家に帰りその日は大事をとって横になっておりました。
・・・そして、しばらくして、あの地震が起きました。
長野でも、屋外に飛び出すほどではないにしろ結構な揺れであったので、起き出して外を見ました。
・・・電線が揺れています。
・・・長い揺れでした。
外を見ている内に、更に揺れが大きくなって振幅のスピードが上がり、しばらく揺れ続けました。
・・・・これは大変な地震だぞ! と思い、震源はどこだ!? と、ラジオのスイッチを入れました。
・・・震源が東北の太平洋側とわかり、福島に住む親戚に安否確認の電話をしたのですが、繫がりませんでした。
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現時点でも、15万人以上の方々が避難生活の中、そして2500人以上の方々が行方不明のままです。
改めまして、東日本大震災の被害に遭われた皆さんに心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
※ あの日の朝のような体の異変は、あれ以来、一度も起きておりません。