10月は毎週末に現場があり、先週末だけ空いていた。
天候も予報はばっちりなので、今シーズンやり残したことを、と。
三重県南部へ。
用があるのは、こんなところ。
一晩の宿のすぐ裏は志摩半島の海。
朝陽を拝みに行く。
日の出前から、海沿いの道を散歩する人が行き交う。
手押し車に野良道具を載せたお婆さんと会話する。
「僕ら長野から来てるんで、海からの朝日は格別です。」
「わしら毎日、見ててもいいもんやけんな~。」
ここぞ、とココらに来てる目的の生き物についても聞いてみる。
何気ない会話の中にも聞き取り調査を挟み込む。
「あー、こないだ、この下の道を渉っとったわ~」
会話の終わりに
「しかし津波が来たら、わしら終わりやけんな~」
と、あっけらかんと言っていた。
「have a nice day 」
に当たる言葉が日本語にないよな~と
毎度、思うことを思う内に
お婆さんは歩き始めていた。
いつか津波は来るのだろう…。
しかし、そうならないようにと
このお婆さんのため、ささやかに祈ろう。
お婆さんの後ろ姿を見送りながら思う。
…これぞ、旅の醍醐味。
亀工房 出演情報
◆11月25日(金)(群馬県渋川市)