これまで何度か移動中に通過したことがありましたが、ゆっくりと訪問するのは初めての広島です。8/8に広島市の平和記念公園を訪れました。
写真は「広島平和記念資料館」の前から撮ったもの、正面に原爆ドームが見えます。
この日は8月6日の原爆記念日の翌々日のためか、たくさんの人が資料館を訪れていました。
資料館の展示物の説明を、皆がひとつひとつ読みながら進むので、館内を全て見学するのにだいぶ時間が掛かりました。この時期に来ている方々なので、関心の高い方々なのでしょう。
原爆被害の壮絶な事実を間の当たりにするのもそうですが、何よりも悲しさを感じたのが、学徒動員で駆出され、爆心地の原爆ドーム付近で被爆して亡くなった今の中学生くらいの子どもたちの遺品の数々です。
身に着けていたという衣服はまだ血痕が残り、被爆時の凄惨さを物語っていました。
そしてどの衣服も今の中学生が身に着けるにはだいぶ小さく、当時の中学生の様子が伺い知れました。
大混乱の中、原爆ドームに自分の子どもを捜しに来て、変わり果てた自分の子どもと対面する親御さんたちの様子も記されていました。
あるお父さんが、大やけどを追った自分の息子さんを探し当てました。顔がわからないほどの大やけどを負っていたのですが、声は間違いなく自分の息子さんだったそうです。
大変なケガを負ったが、生きていた。 よかった。
「さぁ、家へ帰ろう」
と自転車の後ろに乗せると、親御さんに会えて家に帰れる安堵感からか、息子さんはその場で息を引き取ったそうです。
そんな記述がお父さんの言葉で淡々と書かれていました。
昭和20年
8月6日
8時15分
に止まったままの時計