夕方、同じ町に住むギター・ルシアーの内田さん宅へお邪魔しました。
丁度、修理に来ていたローデンのギターを弾かせて頂きました。
これは世界的な服飾デザイナーのYさん(→ 山本耀司さん)の楽器で、ローデンがメーカー創業以来、1000本目の楽器としてジョージ・ローデン本人や当時の工場長・内田さんらが分担し、最高の材を使って特別に製作されたものです。
当初、アメリカの超有名なS・S・WのDさん(→ボブ・ディランです!)のところに行く予定だった楽器が、奇遇にもDさんの大ファンであるYさんの所有となったそうです。
さぁ、その音色や如何に・・・。
・・・スゴイです!
今まで弾いたことのある数々のローデンの中でトップかも!?
過去、僕自身も何台ものローデンを所有し、今も数台所有してますが、どれよりもイイです。
セダー・トップにハカランダのサイド&バック。
丁度良いサスティンと程よく豊かな倍音。
こう書いてしまうと簡単ですが、ハカランダ材のギターが鳴ってくると、こんな感じか~!
というとてもリッチなサウンドです。
いや~、イイギターは良いな~!と思いました。
それにしても、内田さんは3年前にかの
エリック・クラプトンにもギターを製作していて、ギターの内側全面に金箔を張ったその仕事はやはり同じ町内に住む漆職人さんが手掛けたそうです。
こんな山間の町からでも世界の最先端へ向けた仕事ができる方がいらっしゃるのは頼もしい限りです。
※ローデン:
北アイルランドのアコースティックギター・メーカー。世界中の多くのプロ演奏家が愛用。
現在は経営体が変わり「アヴァロン」と改名。
→ 「アヴァロン」は2012年5月で閉鎖。
「ローデン・ギター」はジョージ・ローデン氏を中心に健在。(編注:6.9.2012)